今も印象的なサントリーのCM雨と子犬

ダディダディダディダ~という、ビリーバンバンのスキャットのような歌と音楽、子犬が京都と思われる町中を、家路に帰るかのように小走りでゆく姿。
それを低いカメラ視線で追った情緒的なCMがありました。
1981年、日本がバブル経済に入るかという頃の「雨と子犬」という酒造会社サントリーのCMです。

 

托鉢にでもゆくのか、編笠をかぶった僧侶達の姿と寺の鐘の音とから始まり、長い大きな階段を子犬が駆け下りてゆく。
その後、雨の町中を濡れながら人混みの足元を行く子犬、薄暗くなった水路脇の道や、自転車にぶつかりそうになりながら、家路を急ぐかのような子犬の姿は、ビリーバンバンの歌と音楽と相まって非常に印象的です。

 

また、「色々な命が生きているんだなぁ」という言葉や、「元気でとりあえず元気で」などの言葉などなど。
いずれも、最後にウィスキーを注ぎながらのコメントですが、なにかホッとするというのか安らぎを覚えます。

 

元来、酒というジャンルは嗜好品で、ダイレクトに製品の性能や効果を伝えられるものではないためか、イメージ的なCMが多くなるのでしょう。
この作品はその後、カンヌ国際広告映画祭のCM部門で 金賞を受賞してもおり、その映像の素晴らしさは言わずもがなでしょう。

 

サントリーは印象的なCMやキャッチコピーの企業としても知られますが、雨と子犬という作品は今でも色褪せないCMであると思えます。

 

サントリー トリス ウイスキー CM 1981年 「雨と子犬」篇